こんにちは、青猫です。
今回のテーマは“紅茶とはちみつの相性について”です。
紅茶に甘味をプラスしたいときに、はちみつを入れている方も多いのではないでしょうか??
- 健康を気にしているから、お砂糖ではなくてはちみつを。
- 砂糖よりもおだやかな甘さだからはちみつの方が気にいっている。
- はちみつは料理やお菓子づくりに砂糖の代用として使っているから、紅茶に使えるなら嬉しい。
こんな意見が多いのではと思ったので、このテーマにしました。
はちみつにはたくさんの種類があり、花の香りがついているものや、フルーツの香りがついているもの、皮を入れて香りをつけているものもあります。
何種類か揃えて、気分によって使い分けても楽しいですよね。
さて、すでに紅茶にはちみつを使っている方の中で、以下のようなことが起きたことはありませんか??
- 紅茶にはちみつを入れたら黒っぽくなった。
- 紅茶が黒っぽくなって不安になったから飲まずに捨ててしまった。
- 紅茶の風味がなくなってしまったor弱くなってしまった。
一方で、はちみつを入れて紅茶が黒っぽくなったことないけど、そんなこと起こるの??
という方も、中にはいるかもしれません。
いろいろな情報がありますが、果たして紅茶とはちみつの相性はいいのか否か??
以下でご紹介していきます。
紅茶にはちみつを入れるメリット4点
香りの相乗効果
紅茶の種類によりますが、中には花やハーブ系の香りに似たものがあります。そこに花やフルーツ系の香りがするはちみつが混ざると、より豊かな風味を楽しむことができます。
同じ系統の香りがする紅茶とはちみつを合わせると、合わせた香りがより強く。
(例:アールグレイと柑橘系の香りのはちみつ)
違う系統の香りの合わせ方をすると、香りの個性自体は弱くなりますが、その代わりに何層にも折り重なった複雑な香りになります。
(例:フレーバードティーなどの花やフルーツの香りがついている紅茶に、さくらんぼや桜の香りのはちみつなど)
はちみつの栄養素をとれる
甘味をつけるだけでなく、はちみつには体にとって嬉しい栄養素がたくさん含まれています。
- カルシウム
- ビタミン類
- 鉄
- アミノ酸など
特に朝はいつも食欲がなくて紅茶やコーヒーだけですませてしまっている。また、前日に食べ過ぎて食欲がないという場合でも、簡単に栄養素をとれます。
特に朝はエネルギー不足の状態なので、低血糖を防ぐという目的でも、はちみつが一役かってくれます。
砂糖よりも穏やかな甘さでさっぱり飲める
紅茶の甘味づけに推奨されているグラニュー糖は、粒子が細かい分、味覚で感じる甘さが強くなる傾向があります。
グラニュー糖の甘味が少ししつこく感じてしまう方も、はちみつを使うことで柔らかくて穏やかな甘味でさっぱりと飲むことができます。
溶けやすく再凝固しづらいので、少し冷めてしまってもカップの底に溜まるということも、ほとんどありません。
量を多めに入れるとコクが出る
他の甘味料を多めに使うと甘味が強くなってしまいますが、はちみつを使うと甘味アップはゆるやかに、しかしコクが増していくという不思議な現象が起こります。(とはいえ、入れすぎには注意です)
特にミルクティーにはちみつ使うと、ミルクのコクと相まって、重厚感のある甘味とコクを楽しめるので、ミルクティーがお好きな方にはオススメです。
紅茶にはちみつの入れるデメリット2点
紅茶の変色
冒頭で少し書きましたが、紅茶にはちみつを入れると、黒っぽく変色してしまう場合があります。
紅茶の色を楽しむのも醍醐味のひとつ。という方もいるので、せっかくの紅茶の色が変化してしまうと残念な気持ちになってしまいますよね。
なぜ黒っぽくなる??
では紅茶にはちみつを入れると黒っぽく変色してしまう理由ですが、紅茶とはちみつの成分の結合が原因です。
紅茶に含まれているタンニンと、はちみつに含まれている鉄分が結合してタンニン鉄という成分が作られることが原因とされています。
飲んでも大丈夫??
驚くほど黒っぽくなってしまうので、ギョッとしてしまいますが、飲んでも健康に影響はありません。
強いて言えば、舌ざわりが少しザラザラするかな、という感じです。
風味の変化
色の変化のほかに、もう一点気を付けなくてはならないのは、風味の変化です。
メリットの項目で、風味の相乗効果を挙げましたが、香りの強いはちみつと香りの弱いor香りに特徴がある紅茶を合わせてしまうと、ものの見事に紅茶の風味がかき消されてしまいます。
(例:ダージリンに、そばはちみつを入れる)
対処法
鉄分の少ないはちみつを選ぶ
はちみつは一見すると、みんな同じように見えますが、種類によって鉄分の量が違います。
基本的に色が濃いもの=鉄分が多いと考えてよいので、色の薄めのはちみつを選ぶと紅茶の変色を抑えられます。
以下のはちみつは、鉄分の量が少なく、華やかでありつつも紅茶の香りを邪魔しないのでおすすめです。
- アカシアはちみつ
- レンゲはちみつ
- クローバーはちみつ
上記以外にも、フルーツ系やハーブ系のはちみつもおすすめです。
紅茶とはちみつの香りの相性が良いものを選ぶ
こちらも鉄分の量と同じく、気を付けたい点です。
紅茶に入れる以外の使い方であれば、栄養素が多くて摂る側からすると嬉しいものも、紅茶の色を気にすると入れない方がいいものもあります。
特にそばはちみつ、栗はちみつは鉄分量が多いので注意してください。
上に挙げた以外にも、鉄分量を特に気にせずに適当に買ったはちみつを入れてみたら、いっそ清々しいほどに黒っぽくなりました。(笑)
ミルクを入れる
黒っぽく変色した紅茶を飲んでも、健康上問題はありませんが、やはり見た目は気になりますよね。
そんなときはミルクティーにしてしまいましょう。(ミルクティー苦手な方はすみません)
黒っぽくなった紅茶にミルクを入れると、綺麗な亜麻色になります。
はちみつのおかげでコクも出ているので、おいしく飲めます。
実は、硬水で入れた紅茶も同じように黒っぽくなります。
軟水で入れた紅茶よりも黒っぽくなるので、はちみつを入れたときと同じようにミルクを入れると綺麗な亜麻色になります。
硬水が主の地域は欧州が有名ですが、日本でも硬水が出ている地域も意外にたくさんあります。
興味と時間がありましたら試してみてください。
レモンを入れる
レモンを入れると紅茶の色が薄くなったという経験はありませんか??
また、市販のペットボトルのレモンティーの色が、ストレートティーより薄いのを見たことがあるはずです。
紅茶は酸性のものが混ざると色が薄くなります。
そうです。黒っぽくなったのなら、薄くなるものを入れればいいのです。
これに関しては、ただの力業です。(笑)
さて、ここまでは“デメリット”と銘打って書いてしまいましたが、はちみつの種類に注意し、相性を考えれば大きな問題ではありません。
結論としては、総合的に考えて紅茶とはちみつの相性は良いといえます。
確かに、ものによっては紅茶の色は黒っぽく変色してしまいますが、飲んでも体に影響はありませんし、対処法は上に挙げたようにたくさんあります。
- ストレートティーの場合は、鉄分の少ないはちみつを選んで入れる。
- レモンティーの場合は、レモンの酸で色が戻るのであまり気にしなくてもよい。
- ミルクティーの場合は、紅茶の色をあえて黒っぽくしたほうが綺麗な色のミルクティーができる。
こういった感じで、状況に応じて使い分けられるとより楽しいティータイムを過ごせます。
ミツバチさんに感謝しつつ、はちみつ紅茶を美味しくいただきましょう。
”紅茶とはちみつの相性”については、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今後も紅茶に関するお役立ち情報を発信していきますので、よろしくお願いします。
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