紅茶の『世界三大銘茶』とは??その種類と特徴

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こんにちは、青猫です。

前に書いた記事で、“アールグレイは世界三大銘茶ではありません。”とご紹介しました。

アールグレイは、今やどこでも目にする有名な紅茶ですよね。

そんなアールグレイは“世界三大銘茶”という、仰々しい名前のくくりに入っていてもおかしくないですよね。

ところが、実はアールグレイは世界三大銘茶ではないのです。

結構このフェイントに引っかかる方、多いのでは?と思い、改めて世界三大銘茶について解説しようと思いました。

実は私も紅茶について学び始めたころは、アールグレイを世界三大銘茶のひとつだと思っていました。(お前もフェイントに引っかかってんのかい)

いきなり言ってしまいますが、“世界三大銘茶”とは、ダージリン、ウバ、キーマンの3つです。

では、その仰々しい名前の“世界三大銘茶(世界三大紅茶ともいいます)”と呼ばれている紅茶の特徴とはなにか?

世界三大銘茶という概念とは?世界三大銘茶の詳しい解説や、おいしい飲み方、おすすめのお茶請けをご紹介していきます。

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世界三大銘茶の概念


さっそくですが、世界三大銘茶とは日本だけの呼び方です。

“世界”ってついているのに、いざ日本以外の国で言っても通用しないなんて…。

近年では稀にみる、ひどいフェイントですよね。

どうして“世界三大銘茶”と呼ばれるようになったのか、その詳細は不明です。

キーマンに関しては、1915年にパナマ運河開通記念に開催された、サンフランシスコ万国博覧会で最高金賞を受賞したためだと言われています。

しかし、詳しいことは分かっていないのが現状です。

一方で、世界三大銘茶に数えられる紅茶が特徴的な香りや味をしていたため、宣伝のために付けたとされています。

確かに、いきなり種類や特徴を言われるより、際立った特徴のあるもののリストを作った方がほうが、とっつきやすいですよね。

ダージリン、ウバ、キーマンはいずれも値段が高く、高級茶葉とされています。

(特にダージリンファーストフラッシュは、エグい値段が付いているものもあります。薄給には辛い出費です。笑)

もちろんダージリン、ウバ、キーマン以外にも、素晴らしい紅茶はたくさんあります。

世界三大銘茶に入っていないから、美味しくないとはいうことは全くありません。

どの紅茶にも素晴らしい香り、色、味があり、個性があります。

今のところ分かっているのは、かつて呼ばれていた“世界三大銘茶”という呼び方と概念が、日本にのみ残っている。ということです。

さて、では以下で世界三大銘茶の特徴とおすすめの飲み方、相性の良い食べ物のご紹介をしていきます。

世界三大銘茶に数えられる紅茶

ダージリン

紅茶のシャンパン”とも呼ばれ、紅茶界でもトップクラスの知名度を誇るのが、ダージリンです。

では、そんな紅茶界の貴公子はどのような特徴で、どんな飲み方が向いているのでしょうか?

産地インド北東部にあるダージリン地方
標高2000メートルほど
特徴標高が高い影響で、日中は強い日差し、夜は霧が発生する地域で茶葉が育てられる

昼夜の寒暖差により、ダージリン特有の香りと味をつくり出しています。

シーズンにより紅茶の香り、色、渋みの強さが違います。

ファーストフラッシュ

3月~4月にとれる茶葉から作られた紅茶が、ダージリンファーストフラッシュと呼ばれます。

茶葉の見た目は緑がかっているので、緑茶に近い見た目をしています。

茶液は黄色っぽく、あれっ?これが紅茶?と思うかもしれませんが、安心してください。紅茶です。

青々しい爽やかな香りが、ダージリンファーストフラッシュの特徴です。

また、収穫量が少ないため、高値で取引されます。

繊細な香りと緑茶に近い風味がするため、ストレートで飲むのがおすすめです。

さくっと軽いクッキーやショートブレッド、意外にも和菓子が合うのが、このファーストフラッシュなのです。

セカンドフラッシュ

5月~6月にとれる茶葉が、ダージリンセカンドフラッシュと呼ばれます。

ファーストフラッシュと比べると、茶葉の色は赤っぽさを増し、紅茶らしい見た目です。

茶液は濃い目の黄色で“紅茶のシャンパン”とも呼ばれるほど、香りが評価されています。

その香りは「マルカテル・フレーバー(マスカットのような香り)」と呼ばれ、香りを楽しむ飲み方がおすすめです。

セカンドフラッシュも、ファーストフラッシュと同じように香りに大きな特徴があるので、個性の強いものを入れると香りが弱くなる・消えてしまう場合があるので注意してください。

オータムナル

10月~11月にとれるのがオータムナルと呼ばれます。

ファーストフラッシュやセカンドフラッシュに比べると、知名度がイマイチな気がしますが、前者に無い魅力がオータムナルにはあります。

茶葉は濃い茶色黒っぽい見た目です。ザ・紅茶な風格を持っているのがオータムナル。

茶液は黄色がかったオレンジ色をしており、柔らかな渋みと香り、深いコクが特徴です。

紅茶界のジェントルマン的ポジションなのが、このオータムナル。

3シーズンあるダージリンの茶葉の中で、ミルクを入れても美味しく飲めるのが大きな特徴です。

もちろん、ストレートで飲んでも美味しいですよ。

ウバ

世界三大銘茶のふたつめはウバです。

ダージリンよりは低いですが1000メートル越えの地域で栽培されます。ウバも昼夜の寒暖差を利用して香りに特徴を出しています。しかしダージリンのように繊細な香りではなく、ガツンと強い香りがします。

産地スリランカ南東部
標高1200メートルほど
特徴メチルサルチルという成分の影響で、鼻に刺さるような香りがします

日本人がウバに最も近いと感じる香りは…なんと、湿布だそうです。(おいやめろ)

限られた気候条件と、短い期間で採れたごく少量のものがウバフレーバーを持つ最も良いものとされます。ただし、香りは湿布。(お前消されるぞ)

ウバは、ミルクティーに向いています。

ミルクのコクに負けない、ガツンとした香りと渋みがあるので、逆にストレートでは飲めない。という方もいるほど。

チョコレートやチーズなどの個性の強い食べ物と合わせても、紅茶の個性が薄まらないのがウバです。

キーマン

さて。世界三大銘茶、ラストはキーマン(キームンとも言います)です。

産地中国の安徽祁門県(あんきんしょうきもんけん)
標高1500メートルほど
特徴蘭やバラを思わせる繊細な香りと、穏やかな渋みが特徴です。
収穫時期が6~9月とダージリンなどと比べると非常に短く、8月にとれた最良品は手に入りにくいため非常に高値で取引されるとか。

紅茶なのですが、ウーロン茶とも言えるような、複雑な香りと味がします。

以外かもしれませんが、日本のおせんべいやおかき、かりんとうなどが合います。

意外過ぎて、かなりびっくりしました。キーマンを手に入れたら、ぜひ試してみてほしいです。

まとめ

ここまで、世界三大銘茶の特徴についてご紹介してきました。

以下でまとめます。

ダージリン

インドのダージリン地方が産地。

3シーズンごとに採れ、それぞれ香り・渋み・色が違う。

繊細な香りが特徴で、最良品は“マスカテルフレーバー”と呼ばれる。

セカンドフラッシュの最良品は“紅茶のシャンパン”とも。

クッキーやビスコッティなど、軽めのお菓子が合う。

ウバ

スリランカ南東部が産地。

限られた条件でのみ採れた最良品は“ウバフレーバー”と呼ばれる。

ガツンと強い渋みと清涼感のある香りが特徴。

ミルクティーにもおすすめ。

チョコレートやチーズ系など、個性の強いお菓子にも負けない。

キーマン

中国安徽祁門県(あんしょうもんけん)が産地。

ごく短い期間でしか採れず、最良品は高値で取引される。

蘭やバラといった花のような香りが特徴で、やわらかな渋みがある。

おせんべいやかりんとうといった、日本のお菓子によく合う。

いずれも、青猫のゴミレベルの文章力では説明・表現しきれないほど魅力的な香りと味、色をしており“世界三大銘茶”の名にふさわしい風格が漂っている紅茶たちです。

世界三大銘茶は、今では日本だけの呼び方になってしまいましたが、紅茶事態の魅力は変わりません。

忙しい日々の、ちょっとした合間に寄り添ってくれる紅茶を、どうぞ楽しんでください。

紅茶の世界三大銘茶とは??その種類と特徴のご紹介”については、ここまでです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後も紅茶に関するお役立ち情報を発信していきますので、よろしくお願いします。

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