紅茶を硬水と軟水で入れた場合の違いとは??

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紅茶も水にこだわると、見せてくれる表情が全然違います。

コーヒーを淹れる時やパン作り、和菓子などでは、水にこだわるというのは良く言われています。

「詳しくは分からないけど、そういえば和菓子職人の方がテレビで言っていた。」

「常連の喫茶店のコーヒーが美味しくて少しだけ秘密を教えてもらったら、水にこだわっているって言っていた。」

など、言われてみればどこかで聞いたことあるな、という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか??

上に挙げた例と同じく、紅茶も同じです。

では具体的にどのように水にこだわって、それによりどう変化があるのか。

どのような水を使って紅茶を入れると、味や色どのように変わるのか。

この記事のテーマの中心は『水』です。

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水にこだわるって、そもそもどういうこと??

私達が生活の中で当たり前に使っている水ですが、質ごとに何種類かに分けられます。

「硬水」とか「軟水」「超軟水」とかいう、あれです。

この2つの言葉を聞いた事がある方も多く、中にはその差を説明できる方もいらっしゃるかと思いますが、改めてここで書いておきます。

以下で、それぞれの水質のご紹介も含めてまとめますので、参考になれば幸いです。

硬水と軟水の違いとは何か??

本題に入る前に、この2つはどのように区別されているのか。

それは、水分中に溶けているミネラルの種類や含有量です。

ただし、これは日本と世界で判断基準が違うので、あくまで目安程度にしてください。

それぞれに長所や短所があるので、場面によって摂り方を変えるとよいとされています。

硬水

水分中のマグネシウム含有量が100mg/L以上のものが硬水という分類になります。

主に硬水が摂れるのはヨーロッパが中心ですが、日本でも採れます。

硬水で有名どころと言うとエビアン、コントレックスなどがこれに分類されます。

スーパーやコンビニ、ネットショップでも販売しているので、簡単に手に入れることができます。

マグネシウム含有量が多いので、人によっては飲むとお腹を下してしまう場合があります。

体質に合っているかどうかを少し飲んで確認するべきです。

軟水

これは水分中のマグネシウム含有量が100mg/L以下のものを指します。

日本で採れる水のほとんどが、この軟水になります。

日本の水道水はほとんどが軟水に分類されるので、硬水のようにスーパーなどで購入しなくても大丈夫です。

硬水と軟水、それぞれで紅茶を入れるとどうなるのか

では、上の情報を踏まえたうえで、硬水と軟水がどのように紅茶に影響を与えるのか。

以下でご紹介します。

硬水

紅茶は、「紅」という字が入っていますが、これが「焦げ茶」あるいは「黒」と言えるほどに色が濃く出ます。

これは水分中のマグネシウムと、紅茶のタンニンが反応を起こすためです。

この見た目から、硬水が主なヨーロッパ諸国では紅茶は「ブラックティー」とも呼ばれていたぐらいです。

しかし、見た目は濃そうに見えるのですが、渋みはそれほど強く出ていません。

その要因としては、マグネシウムが渋みの元であるタンニンをくるむためと言われています。

紅茶の渋みが少し苦手、という方は、一度硬水で入れてみるのも良いかもしれません。

軟水

この水で紅茶を淹れると、字のごとく「紅」、またはその紅茶特有の色を楽しむことができます。

しかしその一方で、硬水で淹れたものよりも渋みが強く出てしまいます。

渋みが少し苦手な方は、抽出時間を短くするか、茶葉の量を気持ち減らすかなどの調整が必要になります。

ミルクティーの場合

では、ミルクティーの場合は、どういった差が出るのか。

それぞれの特徴を挙げていきます。

硬水

先ほど硬水で紅茶を淹れると色は濃く、渋みは弱めに出ると書きました。

ストレートで飲む場合は、これでちょうど良いと感じる方もいるかもしれません。

色も濃く出ますから、ここにミルクを入れると色味はとても綺麗になります。

ところが、実際に飲んでみると、紅茶の風味や味が少し弱く感じてしまいます。

ミルクに紅茶の味が負けているな、と感じる方が多いです。

そういった場合は、紅茶を抽出する際に、人数分+ティースプーン一杯分多く入れると良いとされています。

かつて、イギリスには「ポットのためのもう一杯」という言葉がありました。

これは、イギリスなどの硬水が主の地域は上で挙げたように、紅茶の味がミルクに負けてしまうことからこういった対処法が生み出されました。

日本の主な水は軟水なので、こういった対処は不要です。

しかし、硬水でミルクティーを淹れた際は、この「ポットのためのもう一杯」が必要になります。

軟水

一方、軟水で淹れた紅茶は色が鮮やかに出て、あまり味が強そうには見えません。

ところが実際に飲んでみると、思った以上の渋さがあった、ということも珍しくありません。

しかしここにミルクを淹れると、紅茶の渋みとミルクが上手く混ざり合います。

ミルクの脂肪分とコクにも負けない、しっかりとした渋みと香りを保つことができるのです。

硬水で淹れたミルクティーよりも、少々色は薄くなってしまいます。

ですが、ミルクティーに向いている茶葉はアッサムやウヴァといった紅茶の色がもともと濃いものが多いので、あまり気になりません。

まとめ

硬水で淹れた紅茶がオススメの方

  • 紅茶の渋みが少し苦手
  • 試しに買った茶葉が思ったよりも渋味が強くて、消費できるか困っている
  • 英国の伝統的なミルクティーを楽しみたい

軟水で淹れた紅茶がオススメの方

  • 紅茶の渋味が好き
  • 紅茶本来の水色を楽しみたい
  • しっかりと紅茶の味がするミルクティーが好き

硬水、軟水それぞれに長所と短所があります。

また、味覚も千差万別なので、一概にこれがいい、というのを押しつけることもできません。

皆さんのお好みで、舌に合う淹れ方をしていただきたいです。

また、渋みを調節するのに茶葉を減らしたり、抽出時間を短くしたくない。

というこだわりのある方は、軟水と硬水を使い分けてみるのも良いかもしれません。

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