英国はいまでも紅茶の国と呼ばれており、その認識は日本人にも深く根付いています。
なぜだろうと歴史を遡ってみると、ああなるほど。
と納得できるのですが、それに関しては他の記事に譲ります。
今回のお話しの中心は、タイトルにもありますが
「かつての英国人(主に貴族)紅茶飲みすぎ説」
そのままです。
英国の紅茶の歴史を紐解いていくと、驚くことが多々あります。
今日はその中から、どういった場面で、どれぐらいの頻度で紅茶を飲んでいたのか。
についてです。
「え、こんなに飲むの?色々と体に悪そうじゃない?」
と思うほど飲んでいるので、驚かれると思います。
そして同時に、やはりイギリスは紅茶の国だなと再確認していただける、きっかけになれば嬉しいです。
それでは、以下でかつてのティーライフの片鱗をご紹介します。
どのタイミングで、どれぐらい飲んでいた??
- アーリーモーニングティー
- ブレックファストティー
- イレブンジスティー
- ランチティー
- アフタヌーンティー
- ハイティー
- ナイトキャップティー
めっちゃ飲むなぁ。
いや、むしろ飲み過ぎィ!!
アーリーモーニングティーとアフタヌーンティーは、耳なじみがあるかと思いますが、他のものはどうでしょうか。
名前から連想できるものもありますが、以下で詳しく解説を。
アーリーモーニングティー
起きた抜けに飲む紅茶で、目覚めの一杯とも言います。
というよりも、この紅茶を飲むために起こされる、といった方が実はしっくりきます。
かつての英国貴族が女主人とかメイドさんに運んできてもらったもので、ベッドの上で飲むものです。贅沢ですね。
個人的には、シーツやパジャマにこぼさないか心配ですが。
これは今でもイギリスやリゾート地などのホテルで、サービスとして残っているので、体験したい方は是非。かつての貴族気分を味わえるそうです。
小話:
ティーインストラクターの講習を受けているときに、講師の方から聞いたお話です。
友人と訪れた何処かのホテルで、せっかくだからとアーリーモーニングティーサービスを申し込んだそうです。
しかしそのワクワクと緊張のせいで落ち着いて寝ることができず、2人とも若干の寝不足に。
挙げ句の果てに、ホテルの方がお茶を運んできてくれる時間よりも早く起き、2人ともばっちりと身支度を整えた状態でお茶を受け取った。
との逸話を聞かせてくださいました。
腹筋崩壊するほど笑ったのはいい思い出です。
ブレックファストティー
名前の通りで、朝食と一緒に飲む紅茶です。
アーリーモーニングティーの時点で飲んだのに、着替えが終わった時にまた飲んでいたようです。
お茶からお茶への間隔、短すぎない??
イレブンジスティー
これは午前11時頃に、一日の予定を考えながら飲む紅茶のことで、最近でいう10時の軽いお茶にあたるものです。
ちょっとこのあたりから、胃をいたわるためにワンクッション(時間)入れた方がいいんじゃないかなと思います。
ランチティー
これも名前の通りですね。昼食と一緒に飲む紅茶のことです。
ここまでで既に4杯の紅茶を飲んだことになります。
今でいうと、まあまあのカフェイン中毒ですね。
アフタヌーンティー
紅茶好きの方もそうでない方も、一番耳なじみのあるものかと思います。
午後3時か4時頃に飲むお茶で、スコーンやサンドイッチなど、軽い軽食も用意する優雅なものです。
フリルのたくさんついたドレスと帽子を身に付けた英国の淑女達が、高そうなティーテーブルを囲む。
これまた高そうなティーカップとか美味しそうな軽食を囲んでいる、あれです。
内容のインパクトに押されそうですが、軽食と一緒なら、飲む紅茶も一杯では済まない場合が多いです。
ここで最低でも1.5~2杯は飲む計算になります。
ハイティー
夕飯と一緒に飲む紅茶のことです。「ハイ」の意味は諸説あります。
・ハイティーとは、もともと労働階級者向けに根付いた文化。
仕事が終わって帰ってきて、紅茶と肉料理の軽い食事を高い(high)テーブルで取ってすませるということからこう呼ばれている説。
・肉などのカロリーの高いものと(high kcal)取る紅茶だからという説。
ナイトキャップティー
寝る前に飲む紅茶です。
就寝3時間前にカフェインはとらない方が良いという、今の知識からすると、相当寝付きが悪くなってしまうのではと心配になるものですが。
そこは紅茶の国ということで。
寝る前まで紅茶を推す精神に乾杯。
さらっとですが、当時の英国貴族達が楽しんでいたお茶の時間を紹介しました。
朝から晩まで、どんな時間でも必ず紅茶が登場していて、さすがですね。
現在ではこのうちのどれか2~4個を行う程度だそうです。
それでも、現在まで紅茶文化が残っており、楽しまれているのは凄いことですよね。
きっとこのブログを読んでくれている方は紅茶好きな方が多いと思います。
一度、当時の英国貴族の真似をして、ここで紹介した全てのタイミングで紅茶を飲んでみてはいかがでしょうか。
時空を超えて、貴族気分が味わえるかもしれません。
私は低血圧で朝起きられないタイプの人間なので、アーリーモーニングティーを飲めずに終わるのが目に見えていますが。
今でも息づいている紅茶文化をつくってくれた、英国貴族に紅茶で乾杯。
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